よくある誤解よく「融通がきかない」と言われる。甲は変われないのではなく、曲がりたくないのだ——その変わり方は上へ伸びることで、横へ回り込むことではない。無理に円くなれと言うのは、木に横へ伸びろと言うようなものだ。
もっと深く甲十干は五行をそれぞれ陽と陰の二つの姿に分けたもので、甲は木の陽の面だ——「より強い木」ではなく、木の「上へ伸び、材になる」という使い方のほうだ。その姿は高木で、幹は一本、まっすぐ伸び、長い目で見れば誰よりも高くなるが、代わりに曲がることができない。あなたがそれと気づくのはこんなところだ。誰にも指名されていなくても、自然と構造を担う役を引き受けてしまう。「まずそのとおりやって、あとで考えよう」には、抑えがたい抵抗を覚える。目に見える長期の方向が必要で、それがないと力の出口が見つからず、いらいらしやすい。うまく流れているとき、甲は全体を支える幹だ。あなたがいれば骨組みは崩れない。行き詰まるときの典型は二つある。ひとつは硬さ——うまくいかないとわかっていても正面からぶつかる。回り道を認めるほうが、壁にぶつかるよりあなたにとって難しいからだ。もうひとつは雑事にすり減ること——幹が百本の枝に分けられ、忙しそうに見えるが、どれも高くは伸びない。だから甲にとっていちばん実際的な課題は、やわらかくなることではなく、十分に大きなことをひとつ選ぶことだ。器が十分に大きければ、細かなことで人と争う必要は自然となくなる。